妊娠後期、臨月になるといよいよ出産が近づいてきます。
あなたも不安とドキドキでいっぱいになっているのではないでしょうか?
出産は生まれてくるまでなにがあるか分かりません。
とても悲しい話ですが、これだけ医療が発達していても必ずしも無事に出産できるとは限らないのです。
私が出産した産院では、死産の可能性を減らすため妊娠34週から胎動カウントをすることを推奨していました。
本文では
- 胎動カウントのアプリの記録(平均時間や頻度)
- 胎動カウントのやり方と注意点
を紹介します
この記事を参考に、胎動カウントをしてもらえたら嬉しいです。
胎動カウントとは?

胎動カウントとは「赤ちゃんが10回動くのに何分かかるか」を数えることです。
赤ちゃんの胎動を定期的に数えることで、赤ちゃんにトラブルが起きていないかママ自身が把握することができます。
自宅で簡単に行えるセルフチェックなので、積極的に取り入れている病院も増えているようです。
胎動カウントはなぜ必要?

胎動カウントが必要な理由は赤ちゃんのトラブルや死産を防止するために必要です。
死産とは、胎児が子宮外での生活能力を獲得する時期に達してから、死んだ胎児が娩出される場合を示す。分娩直前あるいは分娩中において胎児が死亡した場合も死産に含まれる。
とても悲しい話ですが、どれだけ順調に育ってきても死産の可能性は0ではありません。
実は、私の会社の先輩で臨月に死産を経験した方がいました。
それまでの経過はいたって順調。
予定日6週間前までバリバリ働き、産休に入ったパワフルな先輩です。
当然のように、赤ちゃんが生まれてお祝いするものだと思っていたので、その事実を聞いたときは信じられない気持ちでいっぱいでした。
そのとき私はまだ妊娠していなかったのですが、出産は決して当たり前のことじゃない。
赤ちゃんが元気に生まれてくるのは奇跡なんだと知りました。
(今はその先輩は無事に妊娠・出産を経て一児のママになっています。無事に生まれたと聞いて本当に嬉しかったです。)
このように、それまでの経過がどれだけ順調でも死産の可能性は誰にでもあります。
そして多くの場合は母体に原因はなく、前触れなく突然起こるのです。
その可能性を少しでも減らすために胎動カウントは必要だといわれています。
胎動カウントのやり方は?

やり方はとても簡単な4つのステップです。
- リラックスできる姿勢をとります
- 赤ちゃんが動いたらスタートします(カウント1回目)
- その後、赤ちゃんが動くたびにカウントし、10回カウントできるまで続けます
- 10回カウントできるのにかかった時間を記録します(30分以内が目安)
①リラックスできる姿勢をとります
まずはリラックスできる姿勢をとりましょう。
静かに過ごせる環境で横になっていると赤ちゃんの胎動を感じやすいです。
私は基本的に自宅のソファで横になってカウントしていました。
②赤ちゃんが動いたらスタートします(カウント1回目)
赤ちゃんが動き始めたらカウントをスタートします。
動き始めた初回を1回目としてカウントし、開始時間を記録します。
私はアプリを使って計測していました。
③その後、赤ちゃんが動くたびにカウントし、10回カウントできるまで続けます
数え始めたら、赤ちゃんが動くたびにカウントし、10回カウントできるまで続けてください。
“グルグル” “ぽこぽこ”と動き続けるときは、動きが止まってまとめて1回と数えます。
- ボコっとお腹を蹴った胎動
- ぐーっとお腹を押すような胎動
- 赤ちゃんがぐるっと回転するような胎動
- 赤ちゃんがぐにょーっと動くような胎動
- グルグルぽこぽこと動き続ける胎動(まとめて1回でカウント)
- しゃっくり(まとめて1回でカウント)
④10回カウントできるのにかかった時間を記録します(30分以内が目安)
赤ちゃんの胎動が10回確認できたら終了です。
開始から終了まで何分時間がかかったか、記録をとります。
10回動くのに30分以上かかる場合は、赤ちゃんが眠っていることもあります。
30分以上かかった場合は時間帯(朝・昼・夕・夜など)をずらして、念のために1日2〜3回測ってみてください。
胎動カウントの平均時間は?
平均時間は20〜30分といわれています。
ただ、実際の私の胎動カウントのアプリの記録を見てみると、10分以内の短いときもあれば、30分以上かかる長いときもありました。



赤ちゃんは20〜30分ごとに寝て起きてを繰り返しているので、タイミングによっては胎動が少ないこともあります。
そんなときは、時間帯をずらしてもう一度カウントしてくださいね。
しかし、時間帯をずらして測っても赤ちゃんが60分以上動かない場合や、いつもと違う動きの場合(少ない・弱いなど)は、注意が必要です。
私が出産した産院では、動かない・いつもと違う動きの場合はただちに連絡し、診察を受けるように言われていました。
赤ちゃんには個人差があるので、普段から記録して自分の赤ちゃんの平均時間を知っておくことが大切です。
そして異変があった場合はすぐに対処できるようにしておきましょう。
胎動カウントはいつからやるの?

私が出産した産院では、遅くとも妊娠34週から毎日胎動カウントをするように推奨されていました。
胎動は子宮の中で赤ちゃんが動くことで、お腹の赤ちゃんからママに伝える「元気だよ!」のメッセージでもあります。
胎動を初めて感じる時期は一般的には18~20週頃といわれていますが、胎動カウントは、妊娠後期(28週〜)以降に始める方が多いです。
おわりに

- 胎動カウントの平均時間
- 胎動カウントはいつから?
→20〜30分だが時間帯や赤ちゃんによってまちまち。
→28週(妊娠後期から)はじめてOK。遅くとも34週にはスタート。
胎動カウントの平均時間は赤ちゃんによって個人差があります。
そのため、普段から自分の赤ちゃんの平均時間や特徴を知っておくと安心ですよ。
「普段は動くのに今日は60分以上胎動がない」
「いつもより明らかに胎動が少ない」
など異変を感じたり胸騒ぎがするときは、産院に電話して指示を仰いでくださいね。
不安なときは無理せずに先生に聞くのが一番です。
妊婦健診以外で受診!費用はどうなる?心配で3回も診療に行った私の体験談
不安がつきない妊娠期間ですが出産ももうすぐです。
胎動を感じられるのもあと少しなので、楽しみながら胎動カウントをして見てくださいね。
残りのマタニティ期間が順調に過ぎ、あなたの赤ちゃんが無事に生まれてくることを祈っています。