あなたは出生前診断を受けるかどうか悩んでいますか?
近年では医療の進歩にともない、妊娠中の赤ちゃんの健康状態や先天性の異常などが診断できるようになりました。
誰もが自分の赤ちゃんが元気で健康であることを願っていると思うのですが、出生前診断については賛否両論あるのが現実です。
私は出生前診断の中でも、クアトロ検査を受けることに決めたのですが正直かなり悩みました。
この記事では、
- 受ける前に知っておきたいクアトロ検査と羊水検査のこと。
- 私がクアトロ検査を受けた理由。
- クアトロ検査の体験談・結果。
をまとめています。
見たいところにジャンプ
クアトロ検査とは染色体異常の確率を出す血液検査
クアトロ検査とは、妊婦さんが妊娠中に受けることができる血液検査のひとつ。
血液検査から4つの成分を測定して
- 赤ちゃんの染色体異常の一部
- 開放性神経管疾患(二分脊椎など)
- ダウン症
- 18トリソミー
の確率を算出します。
私が通っていた産院での推奨時期・費用は以下の通りです。
【検査推奨時期】 妊娠15w~17w
【検査費用】 ¥20,000-
費用は全額自己負担です。(保険適用はできません)
母体年齢からの一般的な確率より高いか低いか調べるものなので、あくまでも確率しか出てきません。
![]()
画像引用元:ラブコープジャパン
基本的に高齢出産になればなるほど、ダウン症児が生まれる確率が上がっていきます。
ダウン症の場合1/295よりも確率が高い場合に「陽性」という診断が出ます。
《例》
例えば私の場合だと、出産時の年齢は28歳。
上記の表を見ると、28歳でダウン症児の生まれる確率は1/863です。
もし仮に私の検査結果が1/500だった場合、年齢別の確率(1/863)と比べると高い確率になりますが、1/295より低いので検査結果は「陰性」と診断されます。
クアトロ検査についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。ラブコープジャパン
羊水染色体検査とは羊水から染色体異常を調べる検査
羊水染色体検査とは、母体のおなかから注射針で羊水を採取して赤ちゃんに染色体異常がないかどうかを調べる検査です。
羊水検査は確定診断なので、赤ちゃんがダウン症かどうかはっきりと分かります。
検査には流産などのリスクも伴うため、医師とよく相談して検査を受けることをすすめている病院も多いようです。
私が通っていた産院での推奨時期・費用は以下の通りです。
【検査推奨時期】 妊娠16w~18w
【検査費用】 ¥100,000-
羊水検査はクアトロ検査と比べると費用は高額に。
体験談などを見ていると、クアトロ検査で陽性が出たり確率が高かった人が羊水検査に進むことが多いようです。
(もちろん確定診断を希望するために最初からクアトロ検査はせずに羊水検査をする人もいます。)
私がクアトロ検査を受けた4つの理由
クアトロ検査を受けた理由①:ノーリスクで検査が受けられる
クアトロ検査はあくまでも血液検査。
そのため母体にも赤ちゃんにも負担がかからずノーリスクで受けることができます。
羊水検査はおなかから羊水を採取するので、少なからず流産のリスクが伴うのですが、クアトロ検査はノーリスクなので抵抗なく受けられました。
クアトロ検査を受けた理由②:海外では受ける人が多い
色んな情報をネットや本で調べた結果、「海外では高齢出産の場合は医師の方からクアトロ検査をすすめられた」という記事を発見。
私自身、出産に関して日本は海外に遅れをとっていると思っているので、“海外では普通”と聞くと「だったら受けてみようかな?」と思いました。
クアトロ検査を受けた理由③:自分が通っていた産院で検査可能だった
上記でも述べたように、自分が通っていた産院で検査が受けられました。
そのため妊婦健診に行くのと同じような感覚で受診できたことも大きかったと思います。
そもそもクアトロ検査・羊水検査を実施していない産院もあります。
他の病院にわざわざ行かないと受けられないのであれば、もしかすると受けていなかったかもしれません。
クアトロ検査を受けた理由④:正直、少しでも安心したかった
妊娠中は心配が尽きないので、正直少しでも安心したい・不安材料を消したいという気持ちがありました。
特に私は心配症な性格。
妊婦健診以外に受診したこともあるくらいなので、その不安要素が一つでも減れば・・・と思っていました。

もちろんクアトロ検査は確率しか出ないので可能性は0ではないのですが、染色体異常児の確率が低ければ安心できると考えました。
出生前診断については、賛否両論あります。
- 「もし結果が悪かったら堕ろすのか?」
- 「生まれてくる赤ちゃんの個性を親が嫌がるのか?」
など様々な意見があることも事実です。
でも、育てるのは親である私と夫。
私たち夫婦が話し合って、受けないで後悔するよりも受けよう!と決めました。
クアトロ検査を受ける際には
- 万が一確率が高かったら羊水検査に進むのか?
- 羊水検査が陽性でも妊娠を継続するのか?
上記のことを考えた上で、検査を受けることをおすすめします。
なぜなら、日本では堕胎できる週数が法律で21w6d(21週6日)までと決まっているからです。
クアトロ検査や羊水検査は検査推奨時期が決まっています。
つまり
クアトロ検査
↓
検査結果待ち
↓
羊水検査
↓
検査結果待ち
と時間がかかるので、悩んでいる時間はほとんどありません。
あなたがクアトロ検査を受けるかどうか悩んでいるなら結果次第でどのように進むのかしっかりと考えた上で検査を受けましょう。
クアトロ検査の体験談
クアトロ検査を受けたときの体験談を紹介します。
私は元々クアトロ検査を知っていて、自分で調べたりもしていたので妊娠14週頃に、担当の先生にクアトロ検査を受けるべきか相談しました。
という感じで先生に相談。
そして夫と話し合い、クアトロ検査を受けることにしました。
私の担当医は「各ご家庭の考えに任せる」というスタンスで、クアトロ検査について強要も否定もされませんでした。
しかし、実際には明らかに「本当に受けるの?」と反対する医師や助産師もいるようなので注意してください。
受けることを決意してからは、早めに産院の診察を予約。
同意書を提出し、血液検査を受けました。
クアトロ検査で実施する血液検査は、いわゆる一般的な採血と同じ感じです。
特に食事制限などもありませんでした。
クアトロ検査の結果は陰性
クアトロ検査の結果が出たのは約一週間後。
結果は、陰性でした。

- <ダウン症の確率 1/25000
- 開放性二分脊椎がある確率 1/12000
- 無脳症などの奇形を含めた全体の確率 1/6000
- 18トリソミー 高くない
という結果になりました。
ただしこの結果はあくまでも確率なので生まれるまでは分かりません。
でも、私はこの結果をみて安心できましたし妊娠中の不安要素を一つ減らすことができました。
もしクアトロ検査を受けていなければ、妊娠中ずっと染色体異常のことが気になってしょうがなかったと思います。
なのでクアトロ検査を受けたことは後悔していません。
おわりに

クアトロ検査を受けるかどうか悩んでいるあなたは、おそらく私と同じように心配症な性格なのではないでしょうか。
クアトロ検査に関してどう考えるかは本当に個人差があるので、「受けるべき!受けた方がいいよ!」と簡単には言えません。
でも
周りや他人がどう思うかではなく自分たちがどうしたいのか
夫婦で納得いくまで話し合うこと
が非常に大切だと思います。
クアトロ検査をおこなっても赤ちゃんの異常や疾患が全てわかるわけではありません。
わかるのはダウン症や18トリソミーなどの一部の病気。
妊娠後期でなにかしらの病気がわかったり、生まれてから初めて病気がわかる可能性もあります。
さらに生まれてからも
- いつどのタイミングで病気になってしまうのか
- ずっと健康でいられるのか
未来のことは誰にも分かりません。
きっと、子育ては心配事や不安とずっと付き合っていくものなんだと思います。
だからこそあなたも「周りがどう思うか?」ではなく「自分がどうしたいか?」を中心に考えて、納得のいく答えを見つけてほしいと思います。